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中上健次の岬を読んで

南カリフォルニアは昨日の朝はひどい土砂降りでした。今日は雨も止み少し暖かそうですが、寒がりの私は部屋の中でゆったりしています。

中上健次を冬休みごろから読んでいました。
中上健次の岬を読んで_e0350971_01314121.jpg
読後感を一言でいえば、重いということでしょうか(暗いではないと思います)。

被差別部落出身で複雑な家族形成ーこういうしがらみとか圧迫された中で淡々と生き続け、しかし内面にはそのしがらみとの葛藤が知らないうちに渦巻いている。その葛藤をいつかは自ら破壊しなくてはならない。そうしないと生きていけない。

同じころに見城徹たった一人の熱狂を読んでいます。こういうガムシャラでゴーインな人好きですね。
中上健次の岬を読んで_e0350971_01402112.jpg
見城氏は若い頃、中上健次と毎晩のように飲み歩く間柄のようで、彼のことをこう言っています。

。。。出自と両親や兄弟について哀切な思いを抱えて苦しんでいた。
過剰さと欠落に狭まれ、血管の中には自らが溜め込んだどす黒い血がグルグル循環しているかのようだった。カサブタを自ら剝ぎ取っては膿を出すのに呻吟していた。

1960から1970頃の時代だと思います。被差別部落出身というのは、結婚や就職にまだまだ影響した時代です。そういう意味では、彼のおかれた環境というのは理不尽でもっと狭まれたものだったと思います。

しかしながら、この時代の日本の田舎自体が、その生活環境や考え方に溶け込めない人間にとって非常に圧迫感をもたらすものだったと思います。


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Commented by mariakulala at 2019-01-14 19:56
暖かい部屋でゆったり読書 素敵な時間ですねー
こういう何気ない時間とても大切に感じます。
見城徹は地元静岡の人で先日新聞のコラム
読んだばかり、、なかなか人で 文を読んでいて惹かれました。
偶然 同じ人の分読んでいたんですね!(^O^)
Commented by indigo-gal at 2019-01-15 11:23
> mariakulalaさん
こんばんは。見城徹は林真理子のエッセイにも登場します。角川書店の編集だったころ、林真理子は直木賞をとれる作家になれると、アップローチしたようです。相当の自信家で、実績もたくさん残したようです。こういう人の本は読んでいて痛快ですね。
by indigo-gal | 2019-01-14 02:09 | 読書・映画 | Comments(2)