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夏の読書ー夜間飛行

暑い夏はエアコンのガンガン効いたところでコーヒーを飲みながらの読書をお勧めです。怪談などがいいのでしょうが、それは後程。今回は夜間飛行です。
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星の王子様の作者なので、サン=テグジュペリは童話作家か何かと思っていました(とんでもない)。凄い作家です。

これはまだ夜間飛行が危険だと思われていたころの話です。短い数時間のうちに起こった航空輸送の3つの郵便機の物語を通し、作者は飛行に魅了された人間たち、人間の生命の尊さとそれを超えた永続性のあるもの、孤独の中での戦いを描いています。

この短い小説の全体に溢れる詩的な描写。堀口大学の少々古い日本語訳もこの小説に適切なのだと思います。

危険を伴うのになぜ飛行するのか。そこには操縦士だけにしか味わえない世界があるのだと思います--操縦席の梁材に触れその金属の中を流れる生命を感じるとき、遥か空中から地上に住む人々の欲望を感じるとき。

しかしながら、この当時、夜間飛行は危険だと攻撃されていました。結婚してまだ1月足らずのパタゴニア線の操縦士が暴風の中で遭難したとき、会社の支配人リヴィエールは自問しますー自分は遭難した搭乗員の個人的な幸福を奪ったのだろうかと。次の瞬間、彼は思います--個人的な幸福など蜃気楼のようなものなので、老と死にいつかは破壊されるものである。個人的な幸福よりも永続性のある救われるべきものが人生にあるのではないだろうかと。

1つの生命は尊いのですが、人類の進歩の歴史というのは自身の生命を捨てる覚悟で何かを達成しようとした人々で成り立っているのだと思います。というよりも、特別な人間でなくても、仕事をして生きるということは大小なりの危険を共にし、何か永続性のあるもの或いは価値のあるものを作り出していくことなのだと思います。


この小説の主人公たちは孤独の中で戦います。暴風に遭難したパタゴニア線の操縦士は一人救いの通路を見つけようと闘います。夜間飛行を推進し続けたリヴィエールは、孤独の中で自分の感情を誰にも見せず夜間飛行を続行し続けるのです。


つたない日本語なので、また折を見てこの記事は訂正していきます。この次読むときはまた感想も違っていると思いますし。



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Commented by mariakulala at 2018-07-20 23:15
このように 一冊の本を詳しく説明してくださると
とても興味がわきますー
読みたい本の一冊に入れておきます。
Amazonにポチッとすればすぐきますしね。
エアコン ガンガン効いてコーヒーいいですね。
ついでに美味しいお菓子も、、(^O^)
Commented by indigo-gal at 2018-07-21 10:59
> mariakulalaさん
明日はポートラ珈琲を飲みに行くつもりです。今週は吉本ばななのTSUGUMIを通勤電車で読み終えました。昨日から、カミュの異邦人を読み始めたところです。読書も波に乗るとどんどん読めるんですよね。その波に乗るまでが。。。
Commented by hamakorian at 2018-11-10 15:33
初めまして、ヨモギと申します。
『夜間飛行』は、中学時代、文学好きな友人から紹介されて
読んだ思い出の本です。
今まで読んだ本の中で、最も好きな一冊といっても
過言ではないくらい、好きな作品です。
ご感想を読ませていただいて
とても感激しました。

またおじゃましたいと思います、
よろしくお願いします(o^―^o)ニコ
Commented by indigo-gal at 2018-11-10 15:56
> hamakorianさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
私も『夜間飛行』はとても好きな作品になりました。この本を読んでから、また読書好きになりました。
by indigo-gal | 2018-07-20 12:15 | 読書・映画 | Comments(4)